「なぜ転職したいんですか?」は、本音を引き出せない
転職理由を聞くとき、多くのCAはこう聞く。
「なぜ転職したいんですか?」
候補者の答えは、だいたいこうなる。「スキルアップしたくて」「もっと成長できる環境に移りたくて」「年収を上げたくて」
きれいな答えだ。しかし、本音ではないことが多い。「なぜ?」という質問は、候補者に「正当な理由を説明しなければ」というプレッシャーを与える。だから、用意してきた「正しい答え」が返ってくる。
「どんな?」が本音を引き出す
「なぜ?」の代わりに「どんな?」を使ってみよう。
「今の職場は、どんな雰囲気ですか?」
「どんな瞬間に、転職を考えるようになりましたか?」
「理想の職場って、どんなイメージですか?」
「どんな?」は、情景を描かせる質問だ。情景を描くとき、候補者は「正しい答え」ではなく「自分の感覚」で話し始める。そこに本音が混じってくる。
「なぜ?」と「どんな?」の違い
なぜ?への答え
「なぜ転職したいんですか?」
「今の会社では成長の機会が限られていて、もっとスキルを磨ける環境に移りたいと思っています」
→ 準備された答え。感情が見えない。
→ 準備された答え。感情が見えない。
どんな?への答え
「転職を考えるようになったのは、どんな瞬間でしたか?」
「去年の秋に、後輩が自分より先に昇進したんですよ。それが結構ショックで…そこから急に考え始めました」
→ 具体的な情景と感情。本音が見える。
→ 具体的な情景と感情。本音が見える。
深掘りの3ステップ
「どんな?」で入口を開いたら、さらに深掘りする。
STEP 01
情景を引き出す
「どんな?」で具体的な場面を引き出す。
「どんな瞬間に、辞めたいと思いましたか?」
STEP 02
感情を確認する
出てきた情景に対して、感情を確認する。
「そのとき、どんな気持ちでしたか?」
「それは、悔しかったですか?それとも疲れた感じ?」
STEP 03
転職軸に変換する
感情から、転職で求めているものを言語化する。
「その経験があるから、次の職場では〇〇を大事にしたい、ということですか?」
この3ステップで、候補者自身も気づいていなかった転職軸が見えてくることがある。
今日からできること
転職理由を聞くときの言い換え
- 「なぜ転職したいんですか?」→「転職を考えるようになったのは、どんな瞬間でしたか?」
たった一言の変化が、面談の深さを変える。