「何でも聞いてください」では本音は出ない
「何でも話してください」——こう言われると、候補者は何を話せばいいか分からなくなる。
自由度が高すぎると、人は「無難な答え」を選ぶ。本音を引き出すには、適切な「型」が必要だ。
今回は、実際に使える3つの質問テンプレートを紹介する。
テンプレート①「もし〇〇だったら」質問
TEMPLATE 01
制約を外して、本来の欲求を引き出す
「もし給与や勤務地の条件を気にしなくていいとしたら、どんな仕事がしてみたいですか?」
「もし今の会社を明日辞めてもいいとしたら、次は何をしたいですか?」
候補者は「現実的な制約」の中で答えようとする。「もし〇〇だったら」と制約を外すことで、本来の欲求が出やすくなる。出てきた答えが、その人の転職軸の核心に近いことが多い。
テンプレート②「一番〇〇なのは何ですか?」質問
TEMPLATE 02
「一番」で優先順位を引き出す
「転職で一番変えたいことは何ですか?」
「今の職場で、一番ストレスを感じているのはどんなことですか?」
「次の職場に移って、一番手に入れたいものは何ですか?」
「一番」という言葉が、候補者に優先順位をつけさせる。転職軸が複数ある候補者でも、「一番」を聞くことで本当に重要なものが浮かび上がる。「一番」が分かると、求人紹介の精度が上がる。
テンプレート③「〇〇と感じるのはどんなときですか?」質問
TEMPLATE 03
感情と情景をセットで引き出す
「仕事が楽しいと感じるのは、どんなときですか?」
「この会社に入ってよかったと思うのは、どんな瞬間ですか?」
「逆に、もう限界だと思ったのは、どんなことがあったときですか?」
「どんなとき」という質問は、具体的な場面を思い出させる。場面が浮かぶと、感情も一緒に出てくる。感情が出てきたとき、候補者は本音で話している。
3つのテンプレートを組み合わせる
この3つは、組み合わせて使うとさらに効果が出る。
まず「一番ストレスを感じているのは?」で現状の不満を引き出す。次に「〇〇と感じるのはどんなとき?」で具体的な場面と感情を深掘りする。最後に「もし制約がなかったら?」で本来の欲求を引き出す。
この流れで、候補者の転職軸が立体的に見えてくる。
今日からできること
次の面談でどれか1つを使ってみる
- 「もし〇〇だったら、どうしたいですか?」
- 「一番〇〇なのは何ですか?」
- 「〇〇と感じるのは、どんなときですか?」
「何でも話してください」をやめて、質問に型を持つ。それだけで、面談から引き出せる情報の質が変わる。