「では早速ですが」と始めていませんか?

面談が始まった瞬間、こう言う。

「では早速ですが、現在のお仕事について教えていただけますか?」

候補者は、まだ緊張している。心も開いていない。

その状態で「現職について話してください」と言われても、用意してきた答えを返すだけだ。本音は出てこない。


アイスブレイクの本当の目的

アイスブレイクは「時間つぶしの雑談」ではない。

目的は、候補者の緊張をほぐし、「この人には話せる」という感覚を作ることだ。

この感覚が生まれると、その後の質問への答えが変わる。用意してきた答えではなく、自分の言葉で話してくれるようになる。

アイスブレイクは、面談の質を左右する重要な設計だ。


効果的なアイスブレイクの3つの原則

原則 01
候補者の情報を使う

天気や季節の話は無難だが、誰にでも使える話は「あなたに興味がある」という印象を与えない。候補者の情報を1つ使うだけで、印象が変わる。

「今日は〇〇からお越しですか?結構遠いですね、移動はいつもどうされているんですか?」

「〇〇業界のご経験が長いんですね。最近あの業界、変化が激しいと聞きますが、現場はどうですか?」

たった一言でも「ちゃんと見てもらえている」という安心感が生まれる。
原則 02
答えやすい質問から始める

最初の質問は、正解がない・考えなくて済む・軽く答えられるものがいい。

「今日はお時間いただいてありがとうございます。来るのは初めてでしたっけ?」

「最近、仕事が忙しい時期ですか?」

答えやすい質問から始まると、候補者のペースで話す準備が整う。
原則 03
CA自身も少し開示する

候補者だけに話させるのではなく、CA自身も少し自己開示する。

「私も転職経験があって、最初のエージェントとの面談はすごく緊張した記憶があります」

「実は〇〇業界、私も気になっていて最近少し調べていたんです」

自分のことを話すCAに、候補者は親近感を持つ。

アイスブレイクは2〜3分でいい

アイスブレイクに時間をかけすぎる必要はない。2〜3分、候補者の緊張がほぐれたと感じたら、自然に本題に入る。

「では、今日はせっかくお時間いただいたので、〇〇さんの転職について一緒に考えていきましょう」

この一言で、スムーズに面談の本題に移れる。


今日からできること

次の面談の冒頭2〜3分を設計する
  • 候補者の情報を1つ使った話題を用意する
  • 答えやすい質問から始める
  • 自分自身も少し開示する

「早速ですが」をやめるだけで、その後の面談の深さが変わる。