「いい話ができた」のに、何も進まなかった

面談が終わった。

候補者とも打ち解けた。転職の背景も聞けた。求人の話もした。

「いい面談だった」と思った。

しかし翌日、何も進んでいない。次のアクションが決まっていない。応募意思も確認できていない。書類の話もしていない。

これは「いい雑談」だったかもしれないが、「いい面談」ではなかった。


面談は「ゴール」がなければ雑談になる

面談には、必ずゴールが必要だ。

ゴールとは、「この面談が終わったとき、何が決まっているべきか」だ。例えばこういうものだ。

ゴールがある面談は、終わったときに「何かが前進している」。ゴールがない面談は、終わったときに「また話しましょう」で終わる。


ゴールは面談の種類によって変わる

面談のゴールは、フェーズによって異なる。

初回面談
候補者の転職軸を把握し、次のステップを確定する
  • 候補者の転職軸を把握し、言語化する
  • 次のアクション(求人紹介の日程)を確定する
  • 書類の提出期限を決める
求人紹介面談
応募意思を確認し、サービスインの見込みを把握する
  • 紹介した求人への応募意思を確認する
  • 応募する求人を1社以上確定する
  • サービスインの見込みを把握する
面接対策面談
当日の不安を取り除き、連絡タイミングを決める
  • 想定質問への回答を候補者と一緒に仕上げる
  • 面接当日の不安を取り除く
  • 面接後の連絡タイミングを決める

ゴール設定は面談前の1分でできる

ゴール設定に時間はかからない。面談前に1分だけ、こう考えてみよう。

「この面談が終わったとき、何が決まっていればOKか?」

答えを1つ、頭の中に持って面談に入る。それだけで面談の密度が変わる。


ゴールを最初に伝えると、面談がスムーズになる

ゴールを持つだけでなく、面談の冒頭で候補者に伝えるとさらに効果的だ。

「今日は、〇〇さんの転職で大切にしたいことを整理して、気になる求人があれば一緒に確認できればと思っています」

こう伝えるだけで、候補者も「今日の面談で何をするか」が分かる。面談の目的が共有されると、候補者も答えやすくなる。CA(キャリアアドバイザー)も進行しやすくなる。お互いにとって、無駄のない時間になる。


今日からできること

今日のアクション

次の面談前に、この問いに答えてみよう。
「この面談が終わったとき、何が決まっていればOKか?」

答えを1つだけ決めて、面談に入る。
「いい話ができた」で終わる面談から、「何かが前進した」面談へ。その差は、たった1分のゴール設定から生まれる。