「紹介してから気づく」は遅い
求人を紹介した。候補者も乗り気だった。しかし企業推薦のタイミングで、こんなことが発覚した。
- 特定の業界は絶対に嫌だった
- 転勤がある求人は家庭の事情で無理だった
- 年収が下がる選択肢は最初から除外していた
こうなると、面談の時間が丸ごと無駄になる。候補者の信頼も傷つく。「ちゃんと聞いてくれていなかった」という印象を与えてしまう。
NG・懸念の確認は「守り」の準備
NG・懸念の洗い出しは、地味な作業に見える。しかし実際には、これが案件を守る最重要の準備だ。ここを怠ると、どれだけ良い求人を出しても刺さらない。あるいは途中でNG発覚して案件が止まる。
面談前に確認しておくべきNG・懸念は、大きく4つある。
確認すべき4つのNG・懸念
NG CHECK 01
絶対条件のNG
まず外せない条件を把握する。
- 転勤の可否(単身赴任を含む)
- 勤務地の制限(通勤時間・エリア)
- 雇用形態(正社員以外はNG、など)
- 年収の下限(これ以下は検討しない、という額)
「何でも大丈夫です」と言う候補者でも、掘り下げると必ずNGが出てくる。「強いて言えば…」という言葉を引き出すことが大事だ。
NG CHECK 02
業界・職種のNG
- 過去に在籍して辛かった業界
- 家族や本人の価値観として関わりたくない業界
- 未経験で挑戦したくない職種
登録フォームに「業種不問」と書いてあっても、実際には好みがある。初回面談前にこの情報を把握しておくと、紹介の精度が上がる。
NG CHECK 03
企業規模・文化のNG
- 大企業かベンチャーか、どちらが合っているか
- 体育会系の文化が苦手か
- 残業が多い環境への許容度
「前職がベンチャーで消耗したから、次は安定した大企業がいい」——このような背景は、職歴を読むだけでは分からないことが多い。
NG CHECK 04
タイミングのNG
- 入社可能時期(最短いつか)
- 現職の繁忙期や引き継ぎの関係で動けない時期
- 家族の事情で転職時期を調整したい場合
タイミングのNGを無視して進めると、最終局面でブレーキがかかる。
確認は「尋問」ではなく「整理の手伝い」
NG確認は、候補者を審査しているわけではない。「一緒に整理しましょう」というスタンスで聞くと、候補者も話しやすくなる。
「逆に、絶対にここだけは外せないという条件はありますか?私も的外れな求人を出したくないので、教えていただけると助かります」
こう伝えると、候補者は本音で答えてくれることが多い。
今日からできること
次の初回面談前に確認する4つ
- 絶対条件のNG(転勤・勤務地・年収下限)
- 業界・職種のNG
- 企業規模・文化のNG
- 入社タイミングの制約
面談中に気づくより、面談前に把握しておく。それが、案件を止めない「守り」の準備だ。